JTBコミュニケーションデザイン主催「第21回 日本国際金融システムフォーラム2020 ~金融・資産運用業界に求められるデジタライゼーションとDX~」が、2020年2月27日、厳重なコロナウイルスの感染対策の中開催され、FRONTEO AI BizDevOps Lab. 所長 伊賀崎賢哉二世が登壇しました。
「金融庁FinTech実証実験ハブ採択案件のAI 業務実装に向けた取組」と題し、金融庁 総合政策局 総合政策課 課長補佐の下田顕寛氏とともに行った当社講演では、2018年に金融機関4社の協力のもと行った実証実験(Fintech実証実験ハブ採択案件)の結果概要のほか、実務でのAI活用における課題と対策をご紹介しました。
金融商品販売時の営業記録に含まれるコンプライアンス違反や、通話記録に含まれるお客様からの苦情を抽出する業務の精度や効率を「人のみのチェック」「AI(KIBIT)を活用したチェック」で比較する形で行われた実証実験では、「AIは人に比べて単位時間あたりの正解数が2倍、検出精度が高い」などの結果が得られました。
そして、この結果や、「金融機関による確認業務に関し、AIによる一時確認を介する運用を行うことに特段の問題はないと考えられる」という金融庁見解をふまえ、参加企業では実務へのAI導入への取組が進められ、昨年秋から実務活用も始まっています。
講演の後半では、この実証実験の“その後”、AIの実務活用を進めてきた各社の課題解決事例についてもお話ししました。
実験環境とは異なり、実務活用においては、様々な形式で保存された記録の管理・活用方法や、チェック観点の精査など、検討・解決すべき数多くの課題が存在します。ご紹介できたのは一部ではありますが、データの入力項目の見直しや業務プロセスの最適化を行い、効果の高いAIの実務活用を実現されている各社の事例は、AI導入でお悩みをお持ちの方に大いに役立てていだけるものと考えています。
■FRONTEOが提供する金融機関向けソリューション
https://kibit.fronteo.com/solution/financial/
(参考)
■「第21回 日本国際金融システムフォーラム2020」開催概要
https://www.gmac.jp/jibsis/2020/
■金融庁「FinTech実証実験ハブ」支援決定案件の実験結果について https://www.fsa.go.jp/news/30/20180801.html
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