FRONTEOの自社開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」
「KIBIT(キビット)」は
膨大なデータの中から最適な情報の発見を導く「特化型AI」
「KIBIT(キビット)」は、FRONTEOが自社開発し、改良を続けるAI(人工知能)です。自然言語処理とネットワーク解析に強みをもち、膨大なデータの中から発見を導くことで、課題解決に取り組む専門家に全く新しい視点や気づきを提供する「特化型AI」です。

テキストを解析する言語系AI
「KIBIT」は、文章から人の暗黙知や感覚を読み取って人の判断や情報の探し方を再現することで、人に代わって大量のデータを処理します。
英語はもちろん、日本語をはじめアジア言語(韓国語・中国語)の特殊な文字コードや区切り位置を含む解析にも高い精度を発揮します。

非構造なデータからの発見・検索
大量のテキストデータから成る書類やメール、論文のデータは、そのままでは数値データのように解析することが困難です。
KIBITは、こうした非構造化データとよばれるデータを自然言語処理の力で解析して、必要な情報を的確に探し出すことに長けています。

独自のベクトル化とアルゴリズム
KIBITでは、ChatGPTなど生成AIで主流のTransformerとはまた別の、独自アルゴリズムを開発して用いています。
文章の生成ではなく言語理解そのものに特化させたアルゴリズムをもつKIBITは、文書の発見や関連性の検出に最適化しています。

データを直感的にビジュアライズ
情報の全体像や特徴、要素どうしの関連性などを直観的につかむため、マップ化による"可視化"も重視しています。
この「マップ化」は、情報の価値をさらに高めるのはもちろん、予想外の情報をも発見する「セレンディピティ」につながる手法です。
AI「KIBIT」と生成AIの違い
生成AIとは、学習したパターンを元に画像や文章など元データとは別のコンテンツを生成するAIのことで、中でも言語系の生成AIとしてChatGPTやGeminiなどが有名です。大規模言語モデル(LLM)は生成AIの一種で、膨大な量のテキストデータを学習させた深層学習モデルのことです。
一方でFRONTEOのAI「KIBIT」は、高い専門性を持つ専門家の判断・暗黙知をアルゴリズムで再現し、膨大な情報から必要な情報を探し出し、発見を導くことに長けています。
特化型AI「KIBIT」

専門家の思考をアルゴリズムで再現
専門家の優れた判断や暗黙知を再現し、文書中から情報を探し出すことに特化しています。そのため、専門家の高度な判断を支援することができます。
多くの大企業への支援・導入実績
官公庁や大手金融機関を含む大企業で導入された実績があり、長年にわたりその運用にも伴走して成果を上げ続けています。
ノートPCレベルで動作できる軽さ
パラメーターを最小限に抑えるなどで解析に要する計算量が少なく済みます。そのためノートPCレベルで動作できる、省電力で実装しやすいAIエンジンです。
ハルシネーションのリスクがない
解析対象のデータ群のみからモデルを構築するためハルシネーションのリスクがなく、高い精度で解析できます。
言語系の生成AI・大規模言語モデル(LLM)

次の単語の予測に最適化したモデル
AIモデルが次の単語(トークン)を予測し続けることに最適化しており、学習済みデータを元に質問への回答や文の要約などを生成できます。
業務ごとの運用の最適化に課題
近年、急速な発展を遂げ続けるとともに企業への導入が進みつつあるものの、運用への最適化には課題も見られ、試行錯誤が続けられています。
大規模な計算資源を必要とする
生成AIで用いられるディープラーニングでは、結果を出力するために隠れ層で膨大な計算が行われるため、大量の電気エネルギーを必要とします。
出力結果のハルシネーションに注意
一般的な情報で事前学習した汎用モデルであり、出力結果のハルシネーションに注意した利用が求められます。