FRONTEOの自社開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」 3つの機能

「KIBIT(キビット)」は、FRONTEOが自社開発しているAI(人工知能)で、自然言語処理とネットワーク解析に強みをもち、膨大なデータの中から発見を導くことに特化しています。

KIBITがもつ3つの機能と、その機能を支えるアルゴリズムの特長をご紹介します。

 


「KIBIT」の機能①:検索・分類

  • 文章や単語の"意味合い"で検索や分類ができる
  • 多義語や表記揺れも高精度で認識して検索できる

単純なキーワード一致だけでなく、単語や文章全体の意味合いをAIが見抜けるので、文書・論文の検索やコメントの分類を最適に行えます。

これは、分布仮説* に忠実なアルゴリズムで言葉どうしの数学的な近さ、つまり類似性を高い精度で見出せるためです。文章への単語の寄与度合いの計算や元の文章の特性を保った統合的な探索など、複数の独自手法も組み合わせて解析します。

* 自然言語処理で重要な考え方の一つで、単語そのものが意味をもつというよりは周囲の単語・文脈によって意味が形成されるという考え方。

「KIBIT」の機能②:発見・抽出

  • 大量のメール・文書から証拠や予兆を見つけ出せる
  • AIが文脈を読んでいるかのごとく文章を解析できる

弁護士や監査担当者が文書から証拠を見つけ出す感覚や、文章全体がもつ雰囲気などを、独自のアルゴリズムで数値・数式化できます。これにより、AIが大量の文章を人の代わりに監査・レビューできます。

テキスト以外の情報の特徴量への活用、単語への重み付けの自動最適化などの工夫のほか、過学習を抑える独自手法もアルゴリズム内に組み込むことで、発見・抽出の精度を高めています。

「KIBIT」の機能③:ネットワーク解析

  • 企業間取引のチョークポイントや隠れた支配を発見できる
  • ネットワーク内の影響力伝搬やつながりの強さを可視化できる

オープンソースや企業の独自データを解析することで複雑な情報ネットワークを描き出し、物の流れや影響力の伝搬度合いをAIで可視化して全体像のスピーディーな把握を可能にします。

経済安全保障に欠かせないサプライチェーン中の企業間のつながりや株式保有関係、共著関係に基づく研究者/研究機関どうしのつながりといった種々のネットワークを解析するための技術や独自指標を開発しています。