2020年10月2日、東京大学大学院 新領域創成科学研究科の学生約50人を対象に、ライフサイエンスAI CTOの豊柴博義(とよしば ひろよし)が講義を行いました。
本講義は、集中セミナー「研究開発の現場を知るーキャリアデザインの前に知っておくべきこと」の一部として実施されました。このセミナーは、ライフサイエンス系の学生が、自身の研究職としてのキャリアを幅広い選択肢の下で検討できるよう、企業での研究開発の実際について現場の一線の研究者の話を聞き、具体的なイメージを獲得することを目的としたものです。同セミナーを担当されている加納信吾教授(メディカル情報生命専攻バイオイノベーション政策分野)からのご依頼により、登壇が実現しました。
豊柴の講義は「人工知能と未来の医療~自然言語解析が医療現場にもたらすもの~」をテーマとし、AIの市場推移と主要機能・分類、言語系AIの概要、当社のライフサイエンス事業におけるAIの活用などを解説。AIを用いた高齢者の転倒転落予測、認知症診断支援といった日本の医療課題の解決に向けた取り組みや、創薬研究支援を例に、研究開発とそこから展開するビジネスを通した社会貢献について論じました。
聴講者からは、「医療領域での自然言語によるAIの活用は、どの程度、独自性・先進性のある取り組みなのか」「FRONTEOのベクトル化の技術はWord2Vecのより高度なものというイメージか」「Amanogawaは日本語論文にも対応可能か」などの質問が上がりました。
また、加納教授からは、講義内で言及した「Amanogawa」アカデミックプランについて、ご担当の「医療イノベーション俯瞰演習:研究分野を俯瞰し、自らの関心事項の世界における位置づけを明らかにする」での活用の可能性に関心をお寄せいただきました。
研究開発においては、革新的な技術や物質などの発見・構築に取り組むだけでなく、それをどのように製品やシステムに実装し、社会に提供するのかが重要な鍵となります。未来を担う学生の皆さんが、柔軟な発想をもって研究開発に取り組み、社会に変化をもたらすような製品を生み出してくださることを期待しています。
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