去る2019年12月16日、株式会社オプト主催、マスク・ド・アナライズさん司会による、AIイベント「突撃!隣のAI事情」に、FRONTEO 行動情報科学研究所の板脇基文が登壇しました。
マスク・ド・アナライズさんは、以前、弊社に遊びに来てくださった、日本のAIを取り巻く状況を、愛情と鋭い切り口で発信される「イキリデータサイエンティスト」で、各方面での講演や登壇、出版、メディアの記事等でAI業界に話題を呼んでいます。
イベントでは板脇の他にも、
株式会社THE GUILD
株式会社オプト
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
株式会社SIGANTE
ソフトバンク株式会社
の方々が登壇されました。AI導入にあたって必要となる社内外へのアプローチや、実装のための工夫、苦労、成果を各社様々な切り口で紹介されました。イベント全体の様子は、オプトさんのイベントレポート「“マスク・ド・アナライズの突撃!隣のAI事情”を開催しました」にて紹介されています。
FRONTEOの行動情報科学研究所で、製品開発リーガルテックAIチームの部長を務める板脇は、「AIと視覚化の大切さ」と題した講演を行いました。
板脇は現在、FRONTEOが独自開発したAIエンジン「KIBIT」を核とした、文書レビュー作業の効率を向上させるAIツール「KIBIT Automator(キビットオートメーター)」の開発に携わっています。
講演では、アメリカの訴訟で行われる証拠開示制度(ディスカバリ)において、「KIBIT Automator」がどのように使われているかを紹介、訴訟の行方を左右する「レビュー」の重要性と、「KIBIT Automator」を使うことで、人間だけでのレビューに比べ、約2倍のスピードを達成したことをお話しました。
しかし、これで「めでたしめでたし」ではなく、ここからが本番。FRONTEOは、AIが出したレビュー結果において、
・教師データ取得のサンプリングに関する数値や、モデルによるRecall Rate
(再現率)など、学習の有効性や精度に関する情報を提供
・判断の根拠となる、文書上の重要箇所のハイライト
・レビュースピードやレビューの精度を、ヒートマップを使うことで可視化
することで、企業の法務担当者や弁護士も理解可能な「見える化」を行うことで、法的な説明性を満たし、プロジェクトの負荷軽減、費用削減を達成していることを紹介しました。
今回のイベントに参加頂いた方には、リーガルテックという分野、訴訟の本場であるアメリカにおいて、日本発のAIが成果を出していることを知って頂けたかと思います。
今回、貴重な講演機会を用意いただいた、マスク・ド・アナライズさんと株式会社オプトの皆様に感謝しつつ、また、今後も幅広い方々にFRONTEOのAIが活用されている様子をご紹介できればと思います。
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