【1/30開催ハイブリッドセミナー】AI創薬の新時代:特化型AIと人間の協働デザイン ~仮説生成から創薬開発まで、各ステージで求められるAIの役割~

2025年12月24日配信

本イベントでは、メルク株式会社、株式会社FRONTEO、そして基調講演として国立研究開発法人 科学技術振興機構の和田 学様をお迎えし、創薬の各プロセスにおけるAI活用を、それぞれの立場からご紹介いたします。
講演後には、研究分野や立場を越えて交流いただけるネットワーキングの時間もご用意しております。
新たなつながりやコラボレーションのきっかけ探しにぜひご活用ください。

講演内容
 基調講演 
|創薬プロセスにおけるAI活用:俯瞰とトピックと展望 ー特化型AI/汎用AIの適用領域とその意義ー
創薬プロセスにおいては、企業・アカデミアを問わず、AIを活用したツールが広く利用され始めています。
基調講演では国立研究開発法人 科学技術振興機構の和田 学様をお迎えし、創薬研究の典型的なフローを概観しつつ、AI活用の現状をご紹介いただきます。
さらに、生成AIの登場以降に見られるAI創薬の変化、特化型AIと汎用型AI(AIエージェント/AI Scientist など)の位置づけの違い、そして「AIに任せられる業務」と「人間の創造性が不可欠な業務」の境界、将来展望などについて、JSTおよび中外製薬でのご経験を踏まえて解説いただきます。
 
 講演Ⅰ   
|既知から未知を発見する特化型AI「KIBIT」によるAI創薬支援サービス 「Drug Discovery AI Factory」
FRONTEOの「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」は、AIと創薬の双方に精通したバイオロジストが、既知の文献情報から未知の関連性を発見する自社開発AI「KIBIT」と独自の解析手法を駆使し、新規性の高い標的遺伝子や適応症、およびその裏付けとなる仮説を提供するAI創薬支援サービスです。
DDAIFは標的探索・適応症探索(DR、LCM)・バイオマーカー探索・毒性解析・導入/導出品評価など、創薬プロセスの幅広い段階で導入可能で、現在も複数の製薬企業やアカデミアとの共創プロジェクト・共同研究が進行中です。
本セミナーでは標的探索におけるDDAIFの活用事例を中心に、創薬開発における特化型AIとのコラボレーションへの展望も交えてご紹介します。

 講演Ⅱ 
|特化型AI創薬ツールの実装:AIDDISON™とSYNTHIA™がつなぐ低分子創薬ワークフロー
AI駆動型創薬プラットフォームAIDDISON™は、機械学習による化合物の仮想スクリーニング、ADME-Toxパラメータ予測、3D分子ドッキング、新規分子のde novo設計など、複数の計算化学ツールを統合的に搭載し、創薬プロセスの多様なステップをシームレスにサポートします。また、逆合成解析に特化したデジタルツールSYNTHIA™は、調達可能な原料化合物からの合成ルート提案により、化合物設計から合成実施までの橋渡しを実現します。
両ツールとも直感的なインターフェースを備え、計算化学の専門家でなくても実装可能な設計となっており、研究者が主体的に関わりながらin silicoでの化合物設計から実際の合成実施まで、創薬プロセス全体を円滑に進めることを可能にします。本セミナーでは、これらのツールの実践的活用法と、AI活用による効率化と研究者の洞察・経験が発揮される場面の具体例をご紹介します。
 
お申し込み、セミナーの詳細はこちら:https://lp.fronteo.com/BP-WBN-20260130-LSAI_Registration.html
 

開催概要

【日時】 2026年1月30日(金) 16:00~19:40 
∟セミナー:16:00~18:00、ネットワーキング:18:10~19:40(20:00終了)

【開催形式】

リアル会場&オンライン配信のハイブリッドセミナー

【イベント会場】
メルク株式会社東京オフィス カフェアクア
(〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ森JPタワー26階)
※リアル会場は定員になり次第お申し込みを締め切らせていただきます。予めご了承ください。

【利用ツール】
Zoom Webinars(Zoomをダウンロードしなくても、ブラウザよりご参加できます)


【注意事項】
・リアル会場でのご参加のお申込みは、開催日前日を目途に締め切らせていただきます。
・会場の都合上、ネットワーキングからのご参加はご遠慮いただいております。セミナー終盤にご来場いただきますと入場いただけない場合がございますので、予めご了承ください。
・フリーアドレスをご利用の方・当社や共催者の同業者の方、ご所属先が不明な方のお申し込み等はお断りさせていただくケースがございます。当日Zoomにアクセスする際にはお申し込み時に記載した氏名・メールアドレスをZoom参加入力欄へ記載をお願いいたします。

 


 
登壇者
 

国立研究開発法人 科学技術振興機構
研究プロジェクト推進部
和田 学

岡山大学にて修士(農学)、大阪大学にて博士(医学)号取得。約30年間にわたり製薬企業(JCRファーマおよび中外製薬株式会社)においてバイオ医薬品の研究に従事。専門はタンパク質工学。中外製薬では抗体医薬品研究、膜タンパク質の結晶構造解析に加えて、オミックスおよびバイオインフォマティクスのグループマネジャー、AI task forceのリーダー等を経験し、AI創薬を推進。Dryを最大限活用したWet研究と、人間のideationにAIの力を融合した創薬を追求。自然言語処理とマルチオミックスデータによる創薬標的探索や、社内外との協創により仮説生成AIの構築等を行う。2025年7月より、国立研究開発法人科学技術振興機構にてファンディング・主題調査に従事。

株式会社FRONTEO
取締役 / CSO 博士(理学)
豊柴 博義

理学博士(数学)。2000年よりアメリカ国立環境健康科学研究所(NIEHS)において、データ解析による発がんプロセスの研究などに参加。2006年に武田薬品工業に入社し、バイオインフォマティクス分野の研究員、グローバルデータサイエンス研究所・日本サイトバイオインフォマティクスヘッド、サイエンスフェローを歴任。2017年よりFRONTEOに入社し、ライフサイエンスの領域に特化したAIアルゴリズムを開発。現在までに論文探索、創薬支援、認知症診断支援、転倒予測などのさまざまなAIソリューションを製品化。2021年執行役員に就任。2024年より取締役に就任し、CSOとしてライフサイエンスAI事業の更なる成長を目指す。

komatsu.pngメルク株式会社
ライフサイエンス コマーシャルマーケティング部
ケミストリープロダクトマーケティングマネージャー
小松 寛

早稲田大学 理工学研究科 応用化学専攻 修士(化学工学)、東京理科大学 イノベーション研究科 技術経営専攻 技術経営修士(Management of Technology)。2017年よりメルク株式会社にて研究開発用製品のマーケティングに従事。Sigma-Aldrich®、Supelco®ブランドを中心とした化学・分析研究製品およびAI・MLを駆使した創薬支援ソフトウェアを提供するDigital Chemistry部門の日本統括。社内のe-Commerce推進プロジェクトや次世代化学者育成事業にも従事。

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