FRONTEO、米国進出を本格化ライフサイエンスとテクノロジーに強みを持つ米Q Partnersと戦略的パートナー契約を締結

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2025.06.25 プレスリリース

- 報道関係者各位 -

FRONTEO、米国進出を本格化ライフサイエンスとテクノロジーに強みを持つ米Q Partnersと戦略的パートナー契約を締結

株式会社FRONTEO
代表取締役社長 守本正宏
東京都港区港南2-12-23
(コード番号:2158東証グロース)

 株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下「FRONTEO」)は、米国市場での本格的な事業展開に向け、米国コンサルティング企業であるQ Partners LLC(本社:米国ワシントンD.C.、創業者・代表佐久間 美帆、シニアパートナー久能 祐子、以下「Q Partners」)(https://qpartnersdc.com/)と戦略的パートナー契約を締結したことをお知らせします。本件は、2025年2月27日に発表した「Drug Discovery AI Factory」の米国進出(https://www.fronteo.com/pr/20250227)に関するフォローリリースとなり、今般、当該コンサルティング会社の詳細開示をするものです。

 Q Partnersは、ライフサイエンス業界におけるコンサルティング業務で実績を持つ佐久間 美帆氏と、複数の医薬品の開発実績を通じて創薬ベンチャー企業を設立、経営してきた久能 祐子氏が率いるコンサルティング会社です。両氏は米国の大手ライフサイエンス企業や学術機関向けのコンサルティングにおいて多数の実績を有しています。FRONTEOは、Q Partnersのネットワークと知見を活用し、ライフサイエンスAI事業の米国市場展開の戦略構築を進め、実践していくことになりました。

 現在、米国では、大規模言語モデル(LLM)を補完する新たなAI技術の必要性が指摘されています。Meta社のチーフAIサイエンティストであるヤン・ルカン氏は、「主流のLLMを前提とした生成AIとは全く異なる技術設計が必要であり、人間や動物のように大量のデータを読み込まずとも、迅速かつ効率的に知能を育てる仕組みが望まれる」と述べています¹。

 こうした課題提起に対し、FRONTEOが自社開発している特化型AI「KIBIT(キビット)」は、独自の自然言語処理に強みを持ち、専門家との協働を前提として、教師データ量およびコンピューティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析が可能であることが特徴です。特に、KIBITを活用した創薬支援サービス「FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」は、仮説生成や標的探索において日本ではすでに製薬大手との共創プロジェクト*が拡大するなどの実績を積んでおり、LLMを補完するAI技術として高い関心が寄せられています。

 FRONTEOは、DDAIFをはじめとするライフサイエンスAI事業の米国展開を加速させ、同国におけるプレゼンス向上を目指してまいります。

1) 日本経済新聞電子版, 2025年6月2日, 超知能、人類が生む最後の大発明 「27年に実現」未来予測が波紋, https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1466C0U5A410C2000000/

 

■Q Partners Founding Partner, President 佐久間 美帆氏
ワシントンDCのマッキンゼー・アンド・カンパニーのライフサイエンス部門にてアソシエイト・パートナーを務め、米国・日本・欧州の製薬企業に対するコンサルティングに従事。企業戦略、組織設計、事業開発など多岐にわたるテーマを担当。ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAを取得

■Q Partners Senior Partner 久能 祐子氏
京都大学で博士号取得後、ミュンヘン工科大学を経てアールテック・ウエノを共同創業し、緑内障治療薬「レスキュラ点眼液」を商品化。その後米国でスキャンポ・ファーマシューティカルズやVLPセラピューティクスなど複数の創薬ベンチャーを共同創業。社会起業家としてもS&R財団やHalcyon(ワシントンDC)Phoenixi (京都)を設立し、若手支援や社会貢献に尽力。京都大学を含む各種大学や財団で理事・評議員も歴任し、Forbes「米国自力成功女性50名」ほか受賞多数。

■Q Partnersについて URL:https://qpartnersdc.com/
Q Partnersは、日米双方に深いルーツを持つ2人のプロフェッショナルによって、ワシントンDCで設立されました。「日本のライフサイエンスには大きな潜在力があり、適切なパートナーがいれば、グローバル市場での成功が十分に可能である」という共通の信念のもと、米国市場への参入を目指す日本のイノベーターに向けて、深い専門知識と豊富な実務経験に基づくアドバイザリーを提供しています。

■FRONTEO DDAIFについて
URL: https://lifescience.fronteo.com/products/drug-discovery-ai-factory/
「FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」は、自然言語処理に特化したAI「KIBIT(キビット)」(日米特許取得済)と、FRONTEOの創薬研究者およびAIエンジニアの知見を融合したAI創薬支援サービスです。疾患関連遺伝子ネットワークの解析や、標的候補に関する仮説の構築を通じ、医薬品開発における研究者の意思決定を強力にサポートします。

本サービスはすでに複数の大手製薬企業で導入されており、実績を積み重ねています。

■FRONTEOの共創プロジェクトについて
一般的なAIを活用した創薬ソリューションにおいては、ドライ研究(データ解析)とウェット研究(細胞、動物などを用いた生物学的試験)を担当する会社間の積極的な意見交換および機微な情報連携などが行われないままドライ研究の成果物が提出されることも多く、円滑にウェット検証に移行できない要因の一つとなっています。
共創プロジェクトは、このドライからウェットへと進める重要なプロセスにおいて、FRONTEOとクライアント企業の創薬研究者が垣根を越えて密に連携(共創)することで、両社が保有する知識や技術を取り入れ、その相乗効果を最大限に発揮した成果物の創出を目指すものです。
この取り組みは、現在複数の製薬会社と協議を進めている同様のプロジェクトにおいても、クライアントの医薬品開発における成功率向上に大きく寄与するものと期待されます。

【参考:製薬企業との共創プロジェクト】
・  FRONTEOと中外製薬、Drug Discovery AI Factoryを活用した標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250515
・  EAファーマとFRONTEO、AIを活用した創薬の標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250512
・  FRONTEOとエーザイ、Drug Discovery AI Factoryを活用した標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250128
・  FRONTEOと丸石製薬、Drug Discovery AI Factoryを活用したバイオマーカー探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250109
・  FRONTEOとUBE、Drug Discovery AI Factoryを活用したドラッグリポジショニングに関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20241114

【参考:アカデミアとの共同研究プロジェクト】
・  FRONTEOと東京科学大学、「Drug Discovery AI Factory」を活用した新たな創薬標的の探索に関する共同研究を開始, https://www.fronteo.com/pr/20250513
・  FRONTEOと熊本大学、Drug Discovery AI Factoryを活用した新たながん治療法探索に関する共同研究を開始, https://www.fronteo.com/pr/20250508

■ 株式会社FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT(キビット)」の提供を通じて、日夜、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。当社独自の自然言語処理技術(日米欧特許取得)は、汎用型AIとは異なり、教師データの量およびコンピューティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析を可能にします。加えて、解析した情報をマップ化(構造を可視化)する特許技術を活用することで、「KIBIT」が専門家のインサイトにダイレクトに働きかけることができ、近年、KIBITの技術が創薬の仮説生成や標的探索にも生かされています。

KIBITの独自技術およびアプローチを通じて、「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」理念の実現に向けて、ライフサイエンスAI、リスクマネジメント(コンプライアンス支援分野経済安全保障分野リーガルテックAI分野)、DX(プロフェッショナル支援分野)の各事業で社会実装を推進しています。

2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金資本金899,176千円(2025年3月31日時点)。

※FRONTEO、KIBIT、Drug Discovery AI FactoryはFRONTEOの日本および欧州、米国、韓国における商標または登録商標です。

 

<報道関係者のお問い合わせ先>
株式会社FRONTEO  広報担当
Email: pr_contact@fronteo.com 電話:080-4321-6692

<FRONTEO ライフサイエンスAI事業に関するお問い合わせ先>
株式会社FRONTEO ライフサイエンスAI事業本部
https://lifescience.fronteo.com/contact