- 報道関係者各位 -
既知の文献情報から疾患・標的分子間の未知の関連性を体系的に発見するDrug Discovery AI Factoryを活用し、糖鎖修飾創薬の新規標的分子・適応症探索を実施
2026年02月05日配信
株式会社FRONTEO
代表取締役社長 守本正宏
東京都港区港南2-12-23
(コード番号:2158東証グロース)
株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下「FRONTEO」)と、糖鎖修飾*1および製造技術を基盤にバイオ医薬品の開発・改良を行うバイオベンチャーである株式会社糖鎖工学研究所(本社:京都市下京区、代表取締役社長:朝井 洋明、以下「糖鎖工学研究所」)は、このたび、FRONTEOが提供するAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(以下「DDAIF」)」*2を活用した新規標的分子候補および適応症探索を行うPoC(実証実験)契約を締結しましたのでお知らせいたします。
FRONTEOは、国内の製薬企業やバイオベンチャーとの共同研究・PoCを推進しており、本契約はその取り組みの一環として、糖鎖修飾を基盤とする創薬研究分野において実施されるものです。

糖鎖工学研究所は、大塚化学株式会社からスピンアウトして設立された糖鎖技術の専門企業であり、糖鎖の設計・合成から量産までを一貫して手がける独自技術を強みとしています。高純度かつ構造の均一な糖鎖および糖鎖修飾分子を提供することで、バイオ医薬品やペプチド医薬品などの研究開発を支援しており、糖鎖技術による薬剤特性の改善や新規治療法創出を目指した研究開発にも取り組んでいます。こうした取り組みが評価され、経済産業省による有望スタートアップ選定プログラム「J-Startup 2021」にも選定されています。
■本PoCの概要
FRONTEOは、自社開発AI「KIBIT(キビット)」を活用し、既知の学術文献には記載されていない疾患と標的分子の潜在的関連性を抽出する独自の自然言語処理技術を有しています。AI創薬支援サービス「DDAIF」は、創薬研究における新規標的分子候補探索や疾患メカニズム解析を支援するサービスとして、製薬企業や研究機関において活用されています。
本PoCでは、「糖鎖修飾ソマトスタチン(開発コード;GT-02037)」*3をはじめとする糖鎖工学研究所の研究テーマを対象に、「DDAIF」を活用した新規標的分子候補および適応症の探索を実施します。両社の技術と知見を組み合わせることで、糖鎖技術の創薬ポテンシャルを多角的に評価し、新たな医薬品・治療法創出の選択肢を広げるとともに、アンメット・メディカル・ニーズ*4の解消に寄与することを目指します。
■糖鎖とは
糖鎖とは、複数の単糖(それ以上分解することができない最も基本的な構造を持つ糖)が鎖状に連結した分子構造であり、たんぱく質や脂質と結合することで、細胞同士の認識や情報伝達などの生命活動に深く関与しています。近年では核酸・たんぱく質に続く「第三の生命鎖」とも呼ばれ、創薬研究における重要な研究対象として注目されています。医薬品に糖鎖を付加することで、体内安全性や効果持続性、特定組織への送達性向上などを通じ、薬効や安全性の改善につながることが期待されています。
■糖鎖工学研究所 代表取締役社長 朝井 洋明 氏のコメント
「糖鎖工学研究所では、糖鎖を利用した創薬技術の構築題材として、ソマトスタチンへ糖鎖を付加した開発候補品を創成しました。ソマトスタチンは、多くの臓器で働く重要なペプチドホルモンですが、生体安定性の問題によって天然物のままでは薬としての利用が難しい化合物です。それらの欠点を改善したGT-02037は、既に臨床試験において先端巨大症患者への投与において良好な結果を得ています。GT-02037は、5種類の受容体*5に対応するため多様な疾患の治療薬としても期待されています。我々は、FRONTEOの「DDAIF」を利用することによりアンメット・メディカル・ニーズへの応用展開を期待しています。」
■FRONTEO 取締役/CSO(Chief Science Officer) 豊柴 博義のコメント
「FRONTEOは、独自のAIと解析技術により、世界でまだ論文に報告されていない疾患と標的分子の関係性や疾患メカニズムを文献情報から非連続的に見出すことを強みとしています。今回、当社の「DDAIF」と糖鎖工学研究所の革新的な糖鎖研究・製造技術を融合させることで、糖鎖の生体内環境に近い分子設計が可能であるという特徴を生かしつつ、受容体への結合性向上や複数の受容体に対して作用するマルチターゲット型バイオ医薬品開発など、新規治療への応用可能性を大きく広げられることを期待しています。本PoCが、革新的医薬品の創出とアンメット・メディカル・ニーズの解消、日本の創薬産業の発展に貢献することを願っています。」
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*1 糖鎖修飾:糖たんぱく質やペプチド、低分子化合物などに糖鎖を結合させる技術、または糖鎖が付加された状態 |
■株式会社糖鎖工学研究所について URL:https://www.glytech.jp/
糖鎖工学研究所は、「ヒト型N結合型糖鎖の大量製造技術」と「糖鎖ライブラリー合成技術」を世界に先駆けて確立し、創薬に新たな可能性を提供しています。
高純度かつ均一な糖鎖と精密な糖鎖修飾技術を基盤に、受託研究・原薬販売・試薬販売を通じて国内外のパートナーと協働し、次世代医薬品の創出を支援しています。
また、糖鎖修飾ソマトスタチン(開発コード;GT-02037)は、高い血中安定性と天然物同様のアゴニスト活性を持ち、幅広い疾患への応用が期待される次世代のソマトスタチンアゴニストです。臨床Phase 1およびPhase 2aで安全性・有効性の確認を行っています。
■FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)について
URL:https://lifescience.fronteo.com/products/drug-discovery-ai-factory/

「FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」は、自然言語処理に特化したAI「KIBIT(キビット)」(日本・欧州・米国・韓国特許取得済)と、FRONTEOの創薬研究者およびAIエンジニアの知見を融合したAI創薬支援サービスです。疾患関連遺伝子ネットワークの解析や、標的分子候補に関する仮説の構築を通じ、医薬品開発における研究者の意思決定を強力にサポートします。本サービスはすでに複数の大手製薬企業で導入され実績を積み重ねています。
※Drug Discovery AI Factoryに使われている技術は、FRONTEOが日本および韓国、米国、欧州で計21件の特許権を取得しています。
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【参考:製薬企業との取り組み】
【参考:アカデミアとの取り組み】
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■株式会社FRONTEOについて URL:https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発のAI「KIBIT(キビット)」の提供を通じて、日夜、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。当社独自の自然言語処理技術(日本・欧州・米国・韓国特許取得済)は、汎用型AIとは異なり、教師データの量およびコンピューティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析を可能にします。加えて、解析した情報をマップ化(構造を可視化)する特許技術を活用することで、「KIBIT」が専門家のインサイトにダイレクトに働きかけることができ、近年、KIBITの技術が創薬の仮説生成や標的探索にも生かされています。

KIBITの独自技術およびアプローチを通じて、「集合知に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」理念の実現に向けて、ライフサイエンスAI、リスクマネジメント(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援分野、経済安全保障分野、リーガルテックAI分野)、DX(ビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援分野)の各事業で社会実装を推進しています。
2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国で事業を展開。資本金901,372千円(2025年9月30日時点)。
※FRONTEO、KIBIT、Drug Discovery AI FactoryはFRONTEOの日本および韓国、米国、欧州における商標または登録商標です。
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