人工知能を駆使したデータ解析企業であるFRONTEOは、2003年にリーガル事業で出発しました。しかし、リーガル事業、特にeディスカバリ支援と呼ばれる国際訴訟支援サービスについては、日本ではまだ知名度も低く、残念ながらあまり知られていません。
そこで今回は、実際にeディスカバリ支援に携わる社員の視点から、事業内容や普段の業務についてご紹介させて頂きます。
今回レポートをしてくれる社員は、eディスカバリに携わって約10年。国際訴訟支援サービスという事業内容から、ときには海外出張も発生しますが、今回はサンフランシスコ出張へ旅立つ様子も含めてお伝えいたします!
このeディスカバリ支援サービスの中で、普段はPM(プロジェクトマネージャー)として、クライアントや弁護士からの問い合わせ対応や社内のエンジニアチームへの作業依頼など、案件全体の管理を行っています。
出発当日は大雪の予報だったので予定通りに出発できるか心配だったのですが・・・
心配は的中し、フライトはキャンセル。
空港で一泊というトラブルから始まりましたが、翌日の便で無事にサンフランシスコに到着することができました。
今回は比較的長期なので少し不安もありますが、3月の中旬に家族が会いに来てくれるのでとても楽しみにしています。今はそれを励みに頑張っています。
現地での業務の様子はまた別の投稿で紹介させて頂きます。楽しみにしていてください!

FRONTEOのディスカバリ専用ラボ「Discovery Operation Center(DOC)」
「eディスカバリ」とは?
ディスカバリ(証拠開示)とは、被告・原告の双方が証拠を開示する米国訴訟独特の制度で、なかでも電子データを取り扱う作業は「eディスカバリ」と呼ばれています。日本の企業であってもアメリカでビジネスを展開していれば、日本の本社などにある電子データすべてが証拠として開示対象になってしまい、FRONTEOでは、電子証拠の特定・収集から提出までをワンストップサービスで提供しています。
eディスカバリに携わるようになったきっかけ
デジタルデータの不正調査という分野に惹かれてFRONTEOに入社しました。当初はフォレンジック調査士志望だったのですが、入社してeディスカバリ支援について深く知るようになり、社会的に意義のある仕事に関われるおもしろさ、そしてチームで動くことの楽しさから、eディスカバリ支援サービスの部署に配属を希望しました。 当初はPE(プロセスエンジニア)として証拠の保全作業やプロセス作業を担当していましたが、経験を積むにつれ、案件の一部分だけではなく、全体に関わりたいと感じるようになりPMにキャリアチェンジし、今に至っています。PMになってからも、エンジニアのサポートを行ったり、またエンジニア視点でクライアントとコミュニケーションができるので、PEとしての経験が非常に役に立っていると感じています。eディスカバリ支援業務でのやりがい
訴訟支援という絶対にミスが許されない現場なので、日々緊張感と大きなプレッシャーとの戦いです。ですが、自分たちの仕事が実際に訴訟の結果を左右しうるという充実感、達成感は何にも変えがたく、日々のプレッシャーの分だけ、社会的に意義ある仕事に携われているという大きな誇りを感じることができます。 また、ディスカバリ支援は一人では完結せず、チームで動くものなので、PEや他のPM、そして海外のメンバーと助け合い、全員で協力しながら進めることができます。特に、厳しい納期設定でも米国との時差も利用して、チームワークよく作業を進めることができるので、スムーズにデータ納品ができたときは大きな達成感があります。チーム一丸で乗り越え、クライアントから「朝確実にファイルが届くため、その次の日の交渉がうまくいった」と迅速な対応力に高い評価を頂いたときに、その達成感をメンバー全員で共有できるのは非常に大きいです。海外拠点との連携
ディスカバリー案件は日本の弁護士だけでなく、海外の弁護士との連携も必要なため、海外の各拠点とのやり取りも頻繁に発生し、ときには海外出張もあります。今回は1月後半から約3ヶ月間、クロスボーダー案件でのアメリカのPMのサポートと、独自開発のLit i Viewというツールのレクチャーに、サンフランシスコへの長期出張となります。 今までに保全作業でヨーロッパやアジアの多くの国に行きましたが、アメリカへの出張は初めて。普段メールや電話でコミュニケーションしている海外のメンバーと直接会うことができるので、とても楽しみにしています。

乗るはずだったフライト


サンフランシスコオフィスの近くでメンバーとランチ
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