FRONTEO、次世代eディスカバリプラットフォームを発表

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2021.04.19 プレスリリース

- 報道関係各位 -

FRONTEO、次世代eディスカバリプラットフォームを発表

FRONTEOの目指すポートフォリオトランスフォーメーションの要として AIレビューツール「KIBIT Automator」の機能を拡充。 収集したデータの前処理からレビューまで一貫した対応が可能に。

株式会社FRONTEO
代表取締役社長 守本正宏
東京都港区港南2-12-23
(コード番号:2158東証マザーズ)

株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)はこの度、同社が提供するAIレビューツール「KIBIT Automator」(注1)の機能を拡張し、収集したデータの前処理からレビューまで一貫して対応できる次世代eディスカバリプラットフォームとして提供開始することを発表します。

 

企業が管理するデータ量は年々増加の一途をたどっています。証拠保持者(カストディアン)一人当たり数TBにも及ぶことのあるデータを収集するディスカバリにおいては、膨大な量の文書の中から証拠につながる文書を限られた期間内で見つけなければならず、訴訟に関わる法務部門や弁護士にとっては時間と調査の品質、コストが大きな課題となっていました。中でも「レビュー(閲覧)」と呼ばれる工程は、ディスカバリのプロセスの中でも7割から8割の時間とコストを占めるとされており、テクノロジー(コンピューターやAI)を活用したレビュー(TAR:Technology Assisted Review)の必要性が高まっています。

 

FRONTEOはこの必要性にこたえるべく、AIレビューツール「KIBIT Automator」(Lit i Viewのアドオンツール)を2019年にリリースし、数多くの複雑な国際訴訟、行政調査のレビューの品質と生産性を高めてきました。KIBIT Automatorは1時間に最大650ドキュメント(6,500ページ)の文書精査を可能にし、90%以上の文書レビュー時間およびコストの削減に成功しています。

 

また、FRONTEOは累計10,000件以上にのぼる豊富な国際訴訟支援・不正調査のなかで培ってきた知見とノウハウをベースに、eディスカバリ支援システム「Lit i View E-DISCOVERY」を開発し、10年以上にわたり提供を続けてきました。Lit i View(注2)は国際訴訟支援のワンストップソリューションとして、多種多様なビジネスドキュメントに対する前処理を行うProcessing機能やドキュメントの閲覧を行うReview機能を有しています。

 

これらの機能を、KIBIT Automator Review(Review機能)、KIBIT Automator Processing(Processing機能)として刷新し、KIBIT Automatorに連結することにより、一連の不正調査・証拠開示業務を、一貫したワークフローとして処理できるようになります。また米国訴訟では既に一般化しているAIを用いたレビューをより分かりやすく活用できる機能を充実させています。

 

【新機能】

・ KIBIT Automator Review

多種多様なドキュメントの表示に対応し、柔軟なコーディングパネル設定によるレビューの実施を可能にするLit i Viewの機能を引き継いでいます。また、検索機能は単語に対するAnd/Or演算に加え、eディスカバリの日本語検索では必要不可欠な近傍検索、正規表現といった高度な検索に対応しています。

・ KIBIT Automator Processing

多種多様なビジネスドキュメントの前処理を行い、データを絞り込むことが可能です。アジア言語を文字化けなく正確に処理するというLit i Viewの特徴を引継いだ上で、並列化を行うアーキテクト変更により、処理速度は前処理でLit i Viewの約3倍以上、重複排除処理で約10倍以上に向上しています。

 

FRONTEOは、自社開発AI技術を活用しながら、これまで15年以上に及ぶ国際訴訟支援で培った様々なノウハウを製品開発に反映させることで、eディスカバリ、不正調査のAI化に貢献していきます。

 

 

(注1)KIBIT Automatorについて URL: https://legal.fronteo.com/products/kibit-automator/

「KIBIT Automator」は、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(ディスカバリ)の中でも特に、電子証拠開示(eディスカバリ)における文書レビュー作業の効率向上、作業担当者の負荷軽減、費用削減を目的として開発されたAIツールで、2019年3月にリリースされました。ディスカバリで使われる調査手法を応用し、AIを活用して証拠資料である大容量の電子メールや電子ファイルの審査・分析を行います。近年、企業に求められている、短期での情報開示への対応も期待されます。

 

(注2)Lit i Viewについて https://legal.fronteo.com/products/e-discovery/

Lit i Viewは、eディスカバリのプロセスフロー(データの処理から文書レビューまで)を網羅するソリューションで、柔軟なワークフローと強力な検索機能、テキスト解析機能を提供しています。アジア言語の文字セットや様々なファイルアプリケーションを正確に識別し処理できるeディスカバリソフトウェアです。

 

FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/

FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT」と「conceptencoder」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠開示)」や、「デジタルフォレンジック調査」というリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。リーガルテック事業で培ったAI技術をもとに、2014年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、OSINTへと事業のフィールドを拡大し、AIを用いて「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ上場。2021年1月13日第一種医療機器製造販売業許可(許可番号:13B1X10350)を取得。資本金2,568,651千円(2020年3月31日現在)。

 

※FRONTEO、KIBIT、conceptencoderはFRONTEOの日本における登録商標です。

<報道関係者のお問合せ先>

株式会社FRONTEO  広報担当 瀧川

Email: pr_contact@fronteo.com