株主・投資家の皆様へ

株主の皆さまには、平素から格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

5月16日に2016年3月期決算を発表いたしました。2016年3月期は、米国でのM&Aによるリーガル事業の拡大と、独自開発の人工知能「 KIBIT(キビット)」を核とした新規事業の展開に取り組みました。その結果、リーガル事業では過去最高の売上高を達成し、新規事業においてはKIBITを活用した製品・ソリューションが実用化され新規分野の事業化に成功しました。一方で、連結業績については最終損益が赤字となり、株主、投資家をはじめとする皆さまのご期待に沿うことができなかったことを重く受け止め、心よりお詫び申し上げます。

リーガル事業では、主力市場である米国において2014年にテックロー・ソリューションズ社( TechLaw Solutions, Inc. )、2015年にエヴォルヴ・ディスカバリー社( EvD, Inc. )を買収しました。これら2社との相乗効果により、米国における新規顧客案件数は飛躍的に増加し、米国がグループ全体の約6割の売上高を占めています。さらに、グループ全体の投資効率向上を図るため、米国子会社3社が保有するデータセンターやオフィスの統廃合を行いました。同時に、レビュービジネスの拡充に向けてワシントンDCとニューヨークにレビューセンターを新設し、大型案件の獲得と安定した顧客サポートに対応する体制を強化しました。

新規事業では、デジタルマーケティング、ヘルスケア、ビジネスインテリジェンスの3つの分野で人工知能「 KIBIT 」を活用した製品・ソリューションの提供を開始しました。デジタルマーケティング分野では2015年に設立した株式会社FRONTEOコミュニケーションズが当社では初めてのBtoCサービスであるコミュニティサイト「 健康じまん.com 」を開設しました。さらにコミュニケーションロボット「 Kibiro(キビロ) 」を開発し2016年5月より法人向け製品の導入を開始しました。ヘルスケア分野では2015年に設立した株式会社FRONTEOヘルスケアが医療分野における人工知能を活用したビッグデータ解析に取り組んでいます。日本医療研究機構( AMED )の公募事業委託先に選定され、日本で初めて医師の診断を支援するシステム開発のプロジェクトに参画しています。同時に、病院内の入院患者の転倒転落を予防するシステムの開発も進めています。ビジネスインテリジェンス分野では、企業の事業戦略や業務効率化を支援する「 Lit i View助太刀侍 」、特許関連情報の解析により企業の知財戦略を支援する「 Lit i View PATENT EXPLORER 」を開発・販売開始し、グローバルに事業展開する日本の金融機関、製造業など企業で活用されています。

2017年3月期に向けても、リーガル事業と新規事業の継続的な拡大と収益向上を目指して尽力してまいります。積極的な投資を必要とするステージが続きますが、どのような厳しい条件下でも各事業を成功へと導くため、経営陣と社員が一丸となり取り組んでまいります。

株主、投資家の皆さまにおかれましては、FRONTEOグループの成長の可能性に引き続きご期待いただき、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2016年5月16日

株式会社FRONTEO
代表取締役社長 守本 正宏