【セミナーレポート】金融業界におけるAI活用セミナー「顧客本位の業務運営に向けた金融業界における人工知能の活用」を開催いたしました
2017年3月3日
BISS本部 ビジネス開発グループ
2月21日(火)、東京・八重州にて、金融業界におけるAI活用セミナー「顧客本位の業務運営に向けた金融業界における人工知能の活用」を開催いたしました。
今回のセミナーは、FRONTEOでは初めて金融業界向けに限定し、基調講演を含め人工知能「KIBIT」の活用事例など4つのセッションで構成。大変多くのお客様にご参加いただき、お陰様で盛況のうちに終了いたしました。
2016年10月に金融庁から示された「金融行政方針」や、FinTechを活用した新たなサービスの開発、新興企業の参入等により、金融機関を取り巻く環境は大きく変化しています。
そうした金融業界の環境の変化を背景としながら、当日は金融機関様や事業パートナー様にもご登壇いただき、顧客満足度を高める取り組みや弊社の人工知能「KIBIT(キビット)」の活用について、事例を交えてご紹介しました。
基調講演では、フォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)の事務局長であり金融審議会委員、国民生活センター紛争解決委員会特別委員等を歴任されている永沢 裕美子様より、「なぜ今、顧客本位の業務運営が求められるのか」と題し、ご講演いただきました。
「顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)」に関し、その概念や金融庁の動き、背景、原則など、網羅的に知ることが出来る貴重な機会になったのではないでしょうか。
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続いて、当社BISS本部 ビジネス開発グループの三邊による企業プレゼンテーションでは、テキストデータに特化し「情報発見」を目的として開発されたFRONTEO独自の人工知能「KIBIT」をご紹介いたしました。
FRONTEOは「顧客本位の業務運営7つの原則」の中でも、「原則2.顧客の最善の利益の追求」「原則5.重要な情報の分かりやすい提供」「原則6.顧客にふさわしいサービスの提供」の3つの領域でKIBITを活用したサービスをご提供できるとし、「お客様の苦情の早期検知」「お客様のニーズの理解・検知」について具体的な導入事例を交えて解説いたしました。
また、「営業日報を用いたお客様の課題発掘」や「応接記録からのクレーム検知」など、地方銀行、都市銀行、証券会社、生損保企業から様々なお引き合いをいただいており、少量データから解析可能なため短期間(数ヶ月)で効果検証が可能であるのが特長、と結んでいます。
後半は、KIBIT導入に関するパートナー企業様、及びユーザー企業様にご登壇いただき、実際の活用事例についてご講演いただきました。
まずは株式会社電通国際情報サービス VCF エバンジェリストであり、経済産業省の調査研究会委員なども歴任されている江上広行様より、「金融行政方針転換とCS・ES向上の重要性」と題して、金融機関・金融システムの健全性を守るだけでなく、地域経済に貢献していく役割の重要性や、ある地方銀行でのKIBITを活用した顧客満足度(CS)・従業員満足度(ES)の検出プロジェクトについてお話いただきました。
CS、ESの中でも価格やスピード、取引条件、ノルマ達成や給与などの「衛生要因」は数値データが中心で分析しやすい一方、アドバイスや寄り添い、共感、信頼、達成感など「動機付け要因」の多くはテキストデータのため測定・分析しにくく、KIBITの様な人工知能が有効であるとご紹介いただきました。
最後は株式会社横浜銀行、営業企画部 マーケティンググループ 副調査役の松下伴理様にご登壇いただきました。
「投資型商品の販売記録を題材としたコンプライアンスチェック業務へのKIBITの活用」と題し、横浜銀行様でのFinTechに対する取り組み、実証実験のコンセプト・内容・結果、そして実際に効果・検証した後の所感をご紹介いただきました。
応接記録を用いた検証における4つのテーマ設定内容や検証結果の評価観点など、具体的な応接記録のイメージと数値にてわかりやすく解説いただき、KIBITが出来ること、出来ないこと、本格導入に向けて期待することなどをお話いただきました。
金融業界における顧客満足度向上をテーマに、業界の最新動向や人工知能活用の具体的事例など、短時間ではありましたが、充実した内容になったのではないかと思います。
ご登壇いただいた皆様、ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
尚、当セミナーでご紹介した内容についてご興味がございましたら、下記Webページのお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
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